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注目のハーフモデル、マリーさんがNPO団体立ち上げ 「肌の色でいじめ」乗り越え子供たちを支援

いじめや貧困などで苦しむ子供を支援するNPO団体を立ち上げたハーフモデル、マリーさん

いじめや貧困などで苦しむ子供を支援するNPO団体を立ち上げたハーフモデル、マリーさん

人気ファッションショー「東京ガールズコレクション」にも出演する注目のハーフモデル、マリーさん(26)。肌の色の違いからいじめられた経験をバネにモデル業界で挑戦を続ける傍ら、いじめや貧困などで苦しむ子供を支援するNPO団体を立ち上げた。子供たちに「夢を持って、挑戦することが大事」とエールを送る。

「肌の色が原因で、小学校から中学までいじめに遭っていました」

マリーさんは、雑誌やテレビ、イベントなどで活躍。昨年はモデル業界で一つの“登竜門”ともされるファッションショー「東京ガールズコレクション」(TGC)への出演を果たすなど、いまモデル界で注目されている一人だ。すっと通った鼻筋に、切れ長の目。笑ったときの、太陽のように明るい表情が周囲をひき付ける。

マリーさんは、日本人の母と、セネガル人の父との間に生まれた。周囲と肌の色が異なったことから、小中学校でいじめの対象に。家庭でも両親ともに不在にしていることが多く、「子供時代は辛かった」と振り返る。進学した国際高校は多様性のある環境で、ようやく「自分らしく過ごすことができた」という。

モデルになることを意識し始めたのは、10代の終わりころ。ただ、当時は「ハーフブラックのモデルは出ていなくて、(モデルになるという)概念がなかった」という。その後、マリーさんの将来性を見込んだ現在の所属事務所の代表と知り合ったことで、「ハーフブラックのポジションに挑戦しようと決めた」。

予想していた通り、最初はなかなか仕事を得ることができなかった。オーディションに応募しても、書類の段階で落とされてしまう。「ハーフブラックのマーケットはなく、新しいことを受け入れるのはやはり人間、結構難しい」と落ち込むことも。それでも地道に挑戦を重ね、少しずつ実績を積み上げていった。そして2014年、「モデルとして一つの目標としていた」という、若い女性を中心に絶大な人気を誇るTGCに出演。存在感を一気に高めた。

一つの目標を達成したマリーさんは直後、もう一つの目標を実現させた。福祉施設などで暮らす子供を支援するNPO団体「ランド・オブ・ドリーム」を設立した。

いじめや貧困が原因で学校に行けない子供や、児童養護施設などで暮らす子供を、マリーさんに共感するさまざまな職種の人がボランティアで訪問し、職業体験などを提供している。「夢を持てば突き進めることを自分が経験している。同じ痛みを持つ子供をサポートしたい」と話す。

モデルとしての夢は、「ハーフブラックがこれまでいなかったフィールドに出ていくこと」。NPOの活動では「活動範囲を広げて、社会への啓発活動にも力を入れていきたい」と、今後も二足のわらじで挑戦を続けていく。子供たちに向けて、「自分の可能性を信じて、あまり他人の目を気にせずに、不得意なことにも挑戦してみてほしい」と話している。

×  ×  ×

マリーさんは現在、JICA(国際協力機構)が中高生を対象に実施している「エッセイコンテスト」で、過去の受賞者として作品の応募を呼びかけている。

マリーさんが応募したのは、高校2年生のとき。過去のいじめの体験から抱いた「違いを認識するということ」をテーマに書き、最優秀賞作品に選ばれた。

マレーシアへ研修渡航し、「さまざまな民族が暮らす国をみて価値観も広がり、一方で日本の良さにも気がつくなど人生の転機になった」と振り返る。その経験から、「どんな出会いが自分の人生を変えるか分からない。挑戦することが大事」と話している。

今回のコンテストのテーマは「世界を知ろう!考えよう! よりよい世界のため私たちにできること」。中学生の部は400字詰め原稿用紙3枚以内、高校生の部は同4枚以内。応募用紙は「JICA地球ひろば」のホームページからダウンロードできる。締め切りは9月11日(当日消印有効)。問い合わせは、電話03・3556・5926。
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引用元:http://www.sankei.com/life/news/150725/lif1507250004-n1.html
引用サイト:logo_sankeinews

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