ラグジュアリーマガジン「25ans」創刊35周年を記念して、“エレdogショー”を4月18日に開催した。
25ans(ヴァンサンカン)の読者は、「エレガントなファッションに身を包んでいる女性たち」とし、通称「エレ女」としている。彼女たちは自らのファッションと同様に愛犬にも華やかでエレガントな服を着せ、おしゃれを楽しんでいるという。その愛犬のことをエレdog(エレガントなdog)と呼んでいる。エレ女とエレdogが共に参加したイベントは、同時にチャリティーにも目を向け、犬の殺処分をなくすためのプロジェクトへの寄付を目的に、愛犬家で知られる女優の川島なお美さんのチャリティートークショーのほか、25ans読者と愛犬のおしゃれコンテスト、さらには植松晃士さん、森泉さんによるトークなどが行なわれた。
イベントの序盤には、川島なお美さんと、一般社団法人アニマル・ドネーション代表の西平衣里さんが登壇した、“人とワンちゃんが幸せに共存するために”「ONE LOVE チャリティートークショー」では、日本の犬の殺処分の現状から、解決策などについてのトークが行なわれた。
■保健所に犬を預ける意味を知らなかった幼少期…現在でもトラウマ
川島なお美さん:子供のころ、家の雑種犬の、ペスがいました。私になついてくれなかったんです。ある日、母が「保健所に友達がたくさんいるからペスを預けようか」と私に言ったんです。犬が保健所に預けられるというその意味を知ったのは大人になってからでした。
人生の中で家族の一員であったペスをそういう目に合わせてしまったというのは私の人生の中でもすごくトラウマで、「ペスの分までかわいがろう」「ペスと同じような目に合うわんちゃんたちをなくそう」という思いで殺処分を減らす活動をしていたりします。
そこで、今年、神奈川県では殺処分が0件になったんです。それがすごく嬉しくて。猫も今年初めて0件になったんですが、日本全体で殺処分が0件になるのも夢ではないと思っています。
西平衣里さん:「ドリームボックス」という犬を殺処分する箱があって、犬が夢を見ることができるようにという意味で名前がつけられているのですが、全然ドリームじゃないんですね。苦しみながら死んでいくんです。人間の都合だけで殺されてしまうんですね。
日本でも何年か前は100万匹も年に殺されていたのが、13万匹まで減ったので、そういった目にあう犬を0匹までに減らしていきたいですね。
川島なお美:同じ先進国でもドイツにはペットショップがないんです。殺処分されるわんちゃんは年に0匹なんですね。飼いたい人は、殺処分などを行わない保護センターでわんちゃんを選ぶので、みなさん責任感をもって飼うんです。1日に1500頭が生まれ、700頭が処分されているような状況をドイツの人が知ったら驚くと思います。
■殺処分を減らすために私たちはどんなことができる?
川島なお美さん:飼い遂げよう。ということですね。命あるものなのですから、人間と同じように最後まで飼ってほしいと思っています。「犬」という字が人にちょこっと点を加えただけの字であるように、人の気持ちに寄り添ってくれるようなわんちゃんを大切にしてあげましょう。
西平衣里さん:ペットと目が合うと幸せになるということが科学的にも証明されているようです。犬は2万年前から人間とともに生きてきたので、現在も人がしっかり飼い遂げないと幸せになれない動物なんです。せめて2頭目はペットショップで買わないなど、ただ「かわいいな」という思うだけではなくもうひとつ思いを馳せていただくことが必要だと思います。
《大日方航》
=====
引用元:http://cyclestyle.net/article/2015/04/20/22162.html
引用サイト: