今月、イタリアで開幕したミラノ国際博覧会にあわせ、大阪のNPO法人(特定非営利活動法人)が、イタリアの科学者レオナルド・ダビンチのアンドロイド(人型ロボット)を製作するプロジェクトを進めている。7月末までに完成させ、博覧会期間中の9月に現地で展示する計画だ。発起人の浅田稔大阪大教授(知能・機能創成工学)は、「関西のロボット技術を世界へ発信し、子供たちに夢をもってもらいたい」と意気込んでいる。
プロジェクトを進めているのは、大阪市中央区のNPO「ダ・ヴィンチミュージアムネットワーク」。ミラノにあるレオナルド・ダビンチ国立科学技術博物館と、平成21年に相互交流の覚書を交わし、講演活動や工作教室を通じて交流を深めてきた。
科学者であると同時に哲学者でもあり、画家、彫刻家でもあったダビンチ。浅田教授は「万能人だったダビンチの概念が現在、ロボットに求められている」と話す。
これからのロボット開発には、工学だけでなく、芸術や哲学も求められるようになると予想する浅田教授は、「ダビンチが生きていればロボットを作っているはず」と語る。
今回のアンドロイドは、ダビンチの有名な自画像を元に造形し、首から上が遠隔操作で表情豊かに動くようにする。展示スペースでは関西のロボット技術も紹介する予定だ。予算は数千万円を見込んでおり、協賛企業を募っている。
イタリアでの展示後は12月~来年2月にかけ、グランフロント大阪(大阪市北区)のナレッジキャピタルでお披露目する計画もある。問い合わせは、同ネットワークのサイト(http://davinci-museumnet.org/)から。
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引用元:http://www.sankei.com/west/news/150508/wst1505080074-n1.html
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