鬼怒川の堤防決壊で甚大な被害を受けた茨城県常総市では連日、ボランティアが汗を流している。シルバーウイーク初日の19日から22日までのボランティアの延べ人数は1万人を突破した。22日正午現在の同市の避難者数は1272人。人手不足は解消されておらず、県災害対策本部では、大型連休後の参加も呼びかけている。
県と市はそれぞれボランティアセンター(VC)を立ち上げている。県災害対策本部では大型連休中は1日約1500人が訪れると予想。しかし、実際は予想を上回り、22日は3735人が参加した。連日参加する場合も、その都度受け付けを行う必要があり、この4日間で延べ1万2116人が同市内で活動した。
避難している1272人の家屋の状況について同市は現在調査中だが、家財道具を廃棄するなどして清掃を行えば住むことが可能な避難者もいる。このため、「ボランティアのニーズは家財道具の搬出が最も多い」(市担当者)という。
両VCでは食事や飲料などを自分で用意することやけが防止のため長袖長ズボン、手袋や長靴、マスクの着用などを求めている。県災害対策本部では「家財道具の片付けが一段落すれば、今後は床の清掃や消毒などが必要。さらに、心のケアなどさまざまなニーズが出てくる。長い目で活動してほしい」と話す。
問い合わせは県災害VC(電)080・5064・9543、同市災害VC(電)090・6568・6333(ともに午前7時~午後5時)。
=====
引用元:http://www.sankei.com/affairs/news/150922/afr1509220010-n1.html
引用サイト: