心臓の難病と診断された沖縄県浦添市の翁長希羽(おながのあ)ちゃん(1)が米国の心臓移植手術を受けられるようにしようと、九州では熊本県八代市から支援の輪が広がっている。母の涼子さん(41)=旧姓水雲=が八代白百合学園高(同市)の出身で、剣道部主将として玉竜旗高校剣道大会などで活躍。その剣道部の卒業生たちが中心となって募金を呼び掛けている。
司さん(39)との間に長女として生まれた希羽ちゃんは、生後間もなく、心臓の働きが低下して血液を十分に送り出せなくなる拡張型心筋症と診断された。3月には悪化し、熊本市の病院から大阪の国立循環器病研究センターへ転院。補助人工心臓を装着したが、長期間の使用は合併症を引き起こす危険が高まるため、早期に心臓移植を受ける必要があるという。
日本臓器移植ネットワークによると、2010年の改正臓器移植法施行で15歳未満の脳死での臓器提供が可能になったものの、過去に6歳未満の心臓提供は2例しかない。海外での移植が現実的だが、円安で費用は高騰しており、3億2千万円が必要と見込まれる。
沖縄県では今年8月、支援団体「のあちゃんを救う会」が結成され、募金活動が展開されている。熊本では同会に協力し、涼子さんの知人らが活動を始めた。八代白百合高剣道部の沢田洋一監督(55)は「高校のころから文武両道で頑張る姿を覚えている。応援したい」と話している。
問い合わせは「のあちゃんを救う会」=098(860)7607=か、八代白百合高白剣会(剣道部OG会)=0965(32)2354。
=2015/09/26付 西日本新聞朝刊=
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引用元:http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/197342
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