約20年にわたって、タイの学校へ図書館を建設・寄贈している「尾北(びほく)国際交流クラブ・タイ支援の会」(江南市)が今夏、同国で9カ所目となる図書館を完成させる。国際理解を深めてもらおうと日本の若者を毎回、現地で建設作業を手伝うボランティアとして派遣している。今回は約30人の参加者を募集している。
同会は1998年から、タイ東部のスリン県の貧しい村の公立学校に図書館を贈る活動を続けている。子どもたちに読書の大切さと楽しさを知ってもらおうと始めた。タイでは、学校図書館は都市部に限られ、地方には十分な教育環境が整っていない事情もあった。
2年おきに建設・寄贈しており、8月には、同県北部のバンタクロースクールで建設中の図書館が完成する。ため池の上にまたがる平屋の水上図書館で、広さは約180平方メートル。建設費は150万~200万円で、NPOなどを支援する「あいちモリコロ基金」の補助金を使って、同会が約半分を負担する。
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